おはようございます 天竜ヒノキの普及をめざす丸百の大槻です
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木材乾燥は木材中の水分を飛ばして、適正な水分の木材にする技術で
製材の工程の中で最も大切な技術であります
木材乾燥の大切な理由
木は乾燥すると縮みます 乾燥不十分の木材を使うと隙間、接合部の緩み 化粧面の割れ
かびの発生など、建物への悪影響が大きく現れます
また乾燥が進むほど木材の強度を増し、塗装性、加工性、接着性が向上します
<自然乾燥中のフローリング材>
乾燥方法としては最もエコですが乾燥のムラが大きい
外気の湿度が高いと乾燥は進みませんし湿度が低いと木材を
痛めます 自然乾燥には限界があります
<人工乾燥中>
低温領域(50℃~60℃)で稼働中
温度 湿度 風速を20段階のステップで完全にコントロールし
木材を徐々に乾燥させてゆきます
理想的な乾燥環境を作り出します
<含水率計で木材の水分を計測>
数字の9は含水率9%の木材であることを示す
この領域ですと木材の伸び縮みを抑えることができます
木材乾燥の技術は簡単そうですが上手に乾燥させることは難しいものです
120℃という高い熱を加えれば短期に乾燥できますが木材の組織を破壊します
中低温でも急激な乾燥は表面だけ乾燥し内部に水を閉じ込めてしまう現象が生じます
木を痛めずに経済的に水を抜くことは高度の技術と熟練を要します
製材関係者の永遠の課題だと思います